恋はシフトキーではない

市田さんの作品に確か「恋はシフトキー」というタイトルのものがあって(今サイトを見に行ったけど見つけられなかった)、作品それ自体もだけどシフトキーという比喩が言い得て妙と思いずっと印象に残っていた。恋をすると世界が輝いて見えるみたいなことをすべてのアルファベットが大文字になると表現しているわけですね。

 

特定の人間と交際すると何かが分かるようになるのではないか、特に映画なり小説なり音楽なりによって描かれている内容に実感を伴った共感ができるようになるかと思ったら別にそんなことはなかった。強いて言えば吉澤佳代子「ケケケ」を聴いた時の「毛、まじでいらねー」度が上がったくらいです。

 

「いつか別れたとしても、自分と一緒でなくてもいいから楽しく生きてほしい」みたいなこと言われて、普段ふざけたことしか言われないのでかなり面食らってしまい、あと私は別れた後のことを祈ってくれることを物凄い愛情だと思っているので二、三日ずっと咀嚼してて結構ボーッとしてしまったけど三日後に会ったら全然通常運転だった。