無題

前の係長と支社の課長(当時)がものすごくそりが合わなくて、当時の私は「係長は理屈の人で課長は気持ちの人だから」と解釈していた。係長が理屈の人であることは間違いなかった。係長はいつも正しかった。もし間違っていることがあるとすれば「正しすぎる」ことのみだった。

支社の課長とは直接話すことはなかったから、「気持ちの人」という評価が正しいか確認する機会はずっとなかったんだけどこの間たまたま飲みの席で一緒になった。我々の仕事を仮に警察とすると「(犯罪者を見て)あんな悪い奴許せないという気持ちがまず大事」と言っていてまさに気持ちの人だった。なんか周りが感心しているのを見て全く共感できなかった。我々の仕事を警察とすると、私は自分が権力の側であることを自覚して力を濫用しないようにする、とか、足元を掬われないようにするためにも感情が先立つ時ほど法に基づいて仕事することに気を配る、とかを大事にしていて、多分「悪い奴を捕まえて懲らしめてやらなければ」という思想の人からすれば甘いし相手に舐められるような人間でしかなかった。そもそも絶対舐められないようにするぞ!という気持ちがない時点でこういう人からするとだめだろう。でも「こいつ、「絶対舐められないようにするぞ!」って思ってるな」って思われた時に最も舐められるし私はその「絶対舐められないようにするぞ!」が絶対隠せないから違うやり方で行った方がましなんだけどな。

とりあえず、1年越しくらいに答え合わせができてよかったな〜〜と思いました。