the only roads are cul-de-sacs

去年まで同じ部(と言っても業務上の関わりはほとんどなかった)で、一時期同じタスクフォース的なところで働いていた同期とその後輩(現在進行形で私とかなり業務上の関わりがある)と飲んだ。

(後輩)さんたちと飲もうと思ってるんだけどどうですか、という連絡が同期から来て、「たち」って他は誰だよと思ったけど私の中で「面子を確認してから参加するかどうか答える」は万死に値するほどダサい行為なので何も聞かなかった。ら、他にはいなかった。「たち」って何だったんだよ。

同期はもともと他人をいじりまくる人なのに加えて私は同期だから輪をかけて何を言ってもいいと思っている節があり、相手が圧倒的に弁が立つためどんなに正論でも言い負かせないことはよくわかっているので私はあまり逆らわないんだけど、同期が席を外している間に後輩が「(同期)さんって(私)さんにいつもあんな感じなんですか?大丈夫ですか?」と結構本気で聞いてきたのでちょっと面白かったです。私自身の心情としては平気だけど世間的には大丈夫じゃないと思う。ただ後輩も後輩で彼女にコスプレをさせたいけどしてくれない話などを私にして平気そうにしていたのでそんなに真っ当な感覚があるわけでもなさそうでかなり良かった。私自身は言わずもがなですが。

お店の人に「大学生?」と聞かれて大学生に見えるのかと同期はちょっと喜んでいたけど真っ当な大人だったらしないような飲み方と話題選びをしていたからに違いないので私は恥ずかしかった。

断るほど不快でもないので黙ってやらせていたら同期が何回も私のほっぺたを揉んでくる上に後輩も自分もやっていいか聞いてくるので(いいですよと言ったが結局やらなかった、それが普通の感覚だと思う)一体何をやっているんだろうと思った。同期がくっついてきて剥がせず、そこで本当に困って後輩に「助けて……」と言ったが特に助けてくれなかった。

3軒目で後輩が途中で帰って、4時に店が閉まるので出て、なぜか歩いて帰ると同期が言い出し、まあ歩いて帰れない距離ではないし私は長距離歩くの平気だしそうすることにしたんだけど勘で歩く上に私が携帯で地図を見ようとすると怒るので完全に明後日の方向に行っていた。おんぶしてと言うのでやってみたが(できるような気がした)無理で、交代したけどできなかった。おんぶされようとしているところにちょうど飲み会帰りらしき集団が通りがかり、傍から見たら泥酔したバカップル以外の何物にも見えないだろうから嫌だなあと思った。歩きながらめちゃくちゃくっついてくるけど人目もないしもういいやと思ってそのままにしていた。途中コンビニでお茶を買ってもらった。録音してしかるべき部署に持って行ったら即処分が下るであろう冗談を色々言われたが割愛。

完全に道を間違えていることが明白になったあたりで温泉施設があったので行くことになった。このシチュエーションはおかしいよなと思ったけど別に同じ浴室に入るわけじゃなしと思って何も言わなかった。湯船に浸かっていると、温泉に入ってうれしい:一体何をやってるんだ?=1:5くらいの感情になった。落ち合うことにしていた休憩室に行くと簡易ベッドみたいなのがたくさんあって、同期の方が先に出ているかもしれなかったから歩き回って探したけど見当たらず、なんでこんな沢山の眠り姫の中からたった一人を探すみたいな真似しないといけないんだよと思って諦めた。同期の方が後から出てきたので大丈夫だった。一緒に寝ようとするとか同期と反対側向こうとするとどうしてそっち向くんだと文句言ってくるとかの予想通りの応酬をやってちょっと寝た後に目が覚めたので目を開けてじっとしてたらすぐ横にいたのでかなりびっくりした。

建物を出て駐車場を歩いているときにまためちゃくちゃくっついて歩いてきて「嫌そうだね」と言うので「嫌そうですよ……」と言ったら怒られた。9時になっていたから当たり前なんだけど日差しがもう完全に朝だった。さっきお風呂入ってる時思ったんだけど同期で一番仲いいの(私)さんな気がする、と言うのでそんなわけないでしょうと言ったけど後から考えたら同期が本当にそうなのかは知らないけど私が業務時間外に一番よく会ってるのはこの同期だというかなり恐ろしい事実に気が付いてしまった。

後日何度か職場で会った時は妙に大人しくしていたのでまさかとは思うけど懲りたのか?と思ったけど翌週に飲み会で一緒になった後でちょっと喋ってる時にハグしてとかまた言ってくるので(こわ……)と思って「私がいいですよって言ったらどうするつもりなんですか?」と聞いたら「やったーっつってしてもらう」と答えるので(こわ……)と思った。この(こわ……)は乱暴されそうで怖いという意味ではないです。

という恐怖体験はあったものの久々にいっぱい飲んで下品な話がいっぱいできたので楽しかったです。