自意識過剰

 今日はいつもにも増して「私って使えない人間なんだなあ」と思い知らされた日だった。仕事ができない。

 驚く程シングルタスク…と言うとちょっとかっこいいから良くないな、単細胞なので、同時に色々なことを考えられない。かと言って、一つのことに集中し、その一つに対しては万全を期して柔軟に対応できるよ!と言う訳でもない。不足の事態に対応する能力も全く無い(どうでもいいが、こういう時大体村上春樹『遠い太鼓』の一節を思い出す。この本がどこかに行ってしまったので正確には書けないが、「フィンランド人というのはわりに混乱しやすい人種であるように見受けられる」というような文章)。

 まるで駄目じゃないか。何が出来ると言うんだ。

 

 最近、こんな風に自分の使えなさを思い知らされる出来事が多かったことや、やらねばならないことが多(い上に大抵それを円滑に進める能力が私に無)かったせいで焦燥感に襲われたり苛立つことが増えた。特に家(私は両親と一緒に住んでいる)に居る時が顕著。こっちに来ないで・こっちを見ないで欲しい、と思ってしまうし、一人になりたいのに何かしら他者の存在を感じるだけで嫌なときがある。あと、これは今に限った話ではないのだけど何らかの定義付けをされることがすごく嫌。うちの娘はどうせこれは出来ない、これくらい出来る、これが好き、これが嫌いと決め付けられることをとても不快に思ってしまう。いや、「決め付け」ているとまでは言えなくて、「多分こうだろう」という程度の推測なのだけど、それでも不快だし、況してやその推測が完全に間違っている時は理不尽な怒りを覚えてしまう。

 誰に生んでもらったと思っているのかとか誰に養って/育ててもらって/世話してもらっていると思っているのかそれを弁えればそんな口は利けないはずだと言われればそれまでである。甘えているのは分かっている。だからこんな風に思うのはやめたいのだ。というのは嘘で、本当は自分が苦痛に感じているからやめたい。