一緒に地獄へおちよう

 先日いきなりアクセスが増えた。

 この「増えた」は過去形であって完了形(継続)ではない。一日だけだったのだ。もうすっかり元の閑古鳥へ戻った。

 アクセス解析のページで今まで見たことの無い数字が示されているのを見た時、まずい、と思った。ネガティブな要因しか思いつかなかったからである。

 まず最初に思ったのはどこかで晒されたのではないかということ。つまらないし気持ち悪いし、突っ込まれたら言い訳しようも無く謝るしか無いような文章しか書いていない。私はネットwatch板とかで「キモい」「つまらない」「またこの話か」「解読班!」とこのブログが叩かれているのをぼんやりと想像した。行ったことが無いのでぼんやりとしか想像できないしこの想像もだいぶ的外れかもしれない。

 しかしよくよく考えてみると、ネットの住民とていくらつまらなくて気持ち悪いからと言ってこんな過疎地までわざわざ訪れる物好きはそういないはずだった。わざわざ見に来て叩く価値すら無い。

 とすれば、次なる可能性として私の実生活の知人に見つかり、「あいつこんな文章書いてるwwwwきもいんですけどwwww」的にここの存在が広まったことが考えられた。

 これは結構な恐怖である。ネットのどこかで見知らぬ多くの人に見つかるよりやばい。その場合は消してしまえばそのうち忘れられるだろうが、リアルの知人は私が何かしら気持ち悪い文章を書いていた事実を完全に忘れることは中々無いだろう。どうせ殆どアクセスが無いのだからと油断してしまったのが悪かった。しかし今更後悔しても遅い…と悔やんでいる時に気が付いた。

 私、こんなに知り合いいない。

 今、例えば私の顔写真を見せて、「知っている」「覚えている」と言ってくれる人は大していないだろう。影の薄い人間なのだ。薄くない時はコミュ障やら絶望的な空気の読めなさとかで悪目立ちする時だけだ。

 その少ない人たちの中で、この文章を読んで「あいつがwww」と面白がれる程私を思い浮かべることの出来る人は更に少ないだろう。

 況してや、ここに書いてあることを読んですぐピンとくるような人は片手で足りる程度しかいない。

 

 結局原因は何だったのか分からないまま、アクセス数は元に戻った。

あ、もし本当に晒されていたとしても教えて下さらなくて結構です。そんなことを知ったら多分死にます。