死ねばイイのです…!!

 今年のはじめに『魔人探偵脳噛ネウロ』を買い始めてからというものしょっちゅう言及しまくり、しかもまともな感想と言えるものは何一つなくその7割が「弥子ちゃん尊い」で占められているわけですが、恐らくは存在しないであろう長期的なこのブログの読者(いらっしゃったらありがとうございます)をうんざりさせることにまたネウロの話をします。

 面倒なのでソースは探しませんが、作者の松井優征先生はこの漫画が寝る前に布団の中で読まれるような漫画になればいいな的なことを言っていたらしいです。探しませんとか書いておいて探しましたが(確かこういうこと言ってたよね、という言及は見つかったけど)探し方が下手なので見つからず諦めました。

 それを読んだ時、まっとうな目標ではあるけど魔人探偵脳噛ネウロ』という漫画の性質から言って寝る前に読むようなもんじゃないだろうと思ったものです。だって寝る前にドーピングコンソメスープなんか見たら絶対に悪夢を見るし、SMプレイ調教のシーン見たらどピンク色の夢が、あれ、いや、これは、悪くないけど……。

 しかし一体どういうことなのか自分でも分かりませんが、今私の寝室、布団を敷いたらちょうど枕が来る辺りの場所のすぐ傍に置いてあるんですよねネウロ全巻。と動物のお医者さんが何冊か。どういうシーンをよく読み返してみたのか思い返したりしてみると、やっぱりなんだかんだでこの漫画はジャンプの王道であり努力友情勝利の漫画だったなあなどと思います。文庫の巻数で言うと11巻の後半から12巻ばっかり読み、しかも12巻はあまりに好きだったので一時期携行していました。なので12巻だけちょっと汚れている。我ながら気持ち悪いですね。

 特にネウロと喧嘩別れした弥子とアヤのシーンとか、ネウロが自分は人を殺さないようにしていると言うシーン(冷静に考えてみるとかなり突っ込みどころのある長科白ではあるんですけど)とかが好きでした。前にも書きましたが後者は何か失敗する度に読んでいた。一度の失敗も認めないワカメシックスと対照的に、ネウロは人間が失敗を乗り越え(て、新たな謎を作)ることに進化の余地を見出しているというシーンです。「いや別に謎を作りたいわけではないんだけどなんか励まされたしまあいいや」と思いつつちょっと復活する。

 あとやっぱり仲直りして以後ネウロと弥子のお互いへの理解(あるいは理解したいという意欲)に裏打ちされた深い信頼?っつーの?なんか書いてて恥ずかしくなってきたけど?が分かるようなシーンが多々あるようなのが本当にいいですね。目と目で会話するシーンとか恥ずかしくて直視できません。この人たちはずかしい……!と思いながら毎度脳内で工藤静香が歌い出すのをやり過ごすことしかできない。

 吾代との関係性もいい。ネウロは吾代のこと結構ちゃんと信用してんだなと思うし吾代は吾代で、近い立場にいるのに知らされていないことが多々あるのにネウロのことよく分かってるなと思う。ただ後者に関しては吾代自身の素質というかもともとの性質による部分が大きそうですが。笹塚さんのこともよく分かってたしね(そういう意味では、笹塚さんのことを「よく知ってる」と言っていたのはあながちおかしくもないような気がしないでもない)。というか彼はもともとカタギじゃないとか一般教養に欠けているところがあるとか、多少粗暴であるとかを除くと人間的に完成されすぎじゃないですか。娘がいたらお嫁に出したい二次元キャラ殿堂入りなんですが。前にも書いたけど。

 

 何を書きたいのか分からなくなってきたのでもうやめますが、要するに忍クンは超いいやつということで。あっ違う、ネウロは意外と就寝前の読み物に向いてるということを言いたかった長文でした。