ひどくつまらない話

 あまりこういうこと書きたくないんだけど、先日の衆院選絡みで西日本新聞にちょっとわだかまりを抱いてずっと気になっているので書いておく。

 ちいさなコラムか何かで、「未成年の息子を投票に連れて行って、記者の記入した投票用紙を息子に投票箱に入れさせた」と書いたところ「公職選挙法に反しているのではないか」との指摘を受けた話だった。

 私が受けた印象なのでバイアスがかかっていることを承知で読んで頂きたいのだが、反省してないだろうお前という感じのトーンだった。「知らなかった、申し訳ない」というような感じではじめておきながら、「こういうことはやってはいけなかったのだ、たとえ係員や立会人が微笑ましく見守っていたとしても」というふうに締めていて、本心から悪いと思っていなさそうな雰囲気だった。どうせ「べつに不正をはたらいてるわけでなし、子供の教育のためだし、周りだって悪いことと感じてないようだったし、止められなかったし、知らなかったし、いいだろ」と思ってるんじゃないかと感じさせられるような文章だった。ポーズでもいいから言い訳と取られるようなことを書かなきゃいいのにと思った。

 

 ずいぶん前にももやっとした文章があったのでついでに書く。西日本新聞九州大学に講座をもっているのだが、それを担当している記者のコラムだった。何でも生徒が「旅行に行くので来週休みます」と言ってきたらしく、そのことに苦言を呈する文章だった。俺の授業より旅行が大事なのかよということをちょっと嫌味に書いていた。

 自分の授業にそれほどの価値がないのでは?などということは微塵も考えていなさそうな自信とか、本人や身近な人が読めばすぐわかってしまうようなことを新聞で書いてしまう無神経さとか、相手になにかしらの事情があるのではないかと考えもしない思慮のなさが嫌だ!と思ったのだけど、内容自体より嫌味な書き方に腹を立てて感情的になってしまったので、そこまで感じ取るのは穿ち過ぎだったかもしれない。

 

 ちなみに西日本新聞に対して悪意はないしむしろどちらかと言えば好感を持っています。……いや、その筈だったんだけど、こう振り返ってみると自分でも気がつかないうちに何かしらの悪意を持っているような気がしてきた……。