語彙力

 昨年のいま頃毎日毎日仕事の夢を見ていた。いつまでも仕事が終わらない夢である。とりわけゴールデンウィークのど真ん中に友人の家で仕事の夢から覚めたのは最悪の寝覚めランキングトップ3に入る寝覚めだったと思う。

 その辺りが一番仕事を辞めたい気持ちがマックスだったのだが、「誰に話を通せばいいのか分からない」「退職が決まってから退職するまでの期間を耐えられる気がしない」という馬鹿の極みみたいな理由で辞めることができなかった。

 そんなだった私も今や日々約13時間労働に勤しみ眼(というか目蓋)と肌と髪をぶっ壊し立派な社会人になったと言えよう。これでも一年前に比べれば随分精神的にはましになった。上司がかわいいし。

 直属の上司(40代男性)は優しくて真面目できちんとした人で、しかし申し訳ないことにそれらすべてを吹っ飛ばす勢いでかわいい。サラリーマンをしているよりアイドルになった方が余程儲かるだろうし世の中の為にもなると思う(でも私の上司でなくなったら悲しいのでやめてほしい)。アイドルと言ってもジャニーズではなくハロプロである。もっと言えばセントフォース(女子アナはアイドルではないという指摘は受け付けない)。松潤ではなく皆藤愛子なのである。

 一応書いておくと私の好みという訳では全くない。そういう話ではない。私がしているのはそんなちんけな話ではない。上司のかわいさはそんな枠に収まるようなものではないのだ。ついでに言うと見た目がどうとかいう話でもない。すべてである。すべてがやばい。

 というような話を職場の人に言うわけにもいかず上司本人に会ったこともない人達に熱弁することになるが、当然ながらこんなのでは全く魅力を分かってもらえない。会ってもらえれば一発なのに!!!!