きれいつるりん

 職場になかなかすごい美青年がいるのですが、というか実年齢は青年とは言えないそうなのですが、この間少し話したら私が何気なく言ったことに対してすごくまじめにリアクションしてくれたので申し訳なかった。

 お葬式に行った話をしようとした。そのお葬式がとても立派だった、とか、いろんな人の弔辞すべてが私の故人へのイメージをまったく裏切らないものでよかったしなんだか安心した、とかいうどうということのない話をするつもりだった。しかし私が先日こういう関係の人のお葬式に行ったんです、と言うと美青年はそれはきつかったねと言ってくれて、なんだか同情を誘ったようでああそんなつもりじゃなかったんだけどなあごめんなさいと思った。

 普段美青年と喋ったりなんだりするたびに「おおすっげえ、何してもイケメン」とか「うわあどこもかしこもイケメン(体型や手を見て)」とか「来世は私もイケメンになりたい」とかいちいち馬鹿みたいな感想を抱いてるのも申し訳なく思う。本人はそれなりに楽しく生きているようなのに見た目が「陰のある美青年」風であるというだけで「よくわかんないけどなんか幸せになってほしい」と思っているのも最悪だ。でも正直その美しさに見合うだけの人生イージーモードを満喫しているようにはあまり見えない(なぜか)のは事実なので思う存分イージーモードしてほしい。美男美女は思いっきり好き勝手にやってなお許されて楽しく生きてほしい。ブスなので美貌にはそれだけの価値があると信じています。

 それから職場にものすごくかわいくてなおかつ名前もめちゃくちゃかわいい女の人(小さい)がいて、ふわふわした雰囲気なのにとても仕事ができてそれだけでも最高なのに先述の美青年の年下の先輩であり美青年に対してなにかてきぱきと教えてる様といったらもう「尊い」以外の言葉が出てこない光景です。

 いかに私が仕事をしていないかばればれの文章ですね。