ハラカラミナクハレシピヨ

 これとかこれとかを読んで思ったことについて

 私はこれまで何度か「誰々さんを演じよう」「誰々さんのような人間であるかのようなふりをしよう」と決意して場に臨んだことがあって、うまくいった試しはないんだけどそれは別に手段が誤っているからではないと思う。うまくいかないというのはそれが裏目に出て盛大に失敗したというのではない。というのもそもそも大概の場合その決意をすぐ忘れちゃうので、ふりをしないまま終わるのです。

 ここで言う「場」というのはほぼ就職活動における面接の場で、もともと早口なのに緊張によって拍車がかかっているのをどうにか修正しようとして話し方が指数関数的に遅くなったり過剰な手振りを抑えようとしたり誘い笑いをしないように気をつけたり(ほぼ無意味)しているとそれどころではなくて、ふりをしようとした誰々や誰々の片鱗は1ミリもなく終わってしまう。その一方でそれが全くなんの変化ももたらさないという訳でもなかった。これといって人に見られていないような、自分も完全に気を抜いているような場面で、「あの人ならこうするだろう/こうはしないだろう」という考えがふと過ぎったために行動を変えるということは何度もありました。それと同じように、「この行動は美少年ではないな」と自らの内なる美少年が行動の指針となったこともある。

 というまわりくどい「美少年ネス」のモロマでした。

美少年ネス 1 (裏少年サンデーコミックス)

美少年ネス 1 (裏少年サンデーコミックス)

 

 表紙がとっても爽やか