失われた次元の恋人たちへ

大した感想を書かないわりにいちいちAmazonのリンク貼るのもどうかとは思うのですが、見映えがよくなる気がするので貼ります。

「冬の光」、「バッファロー'66 」、「魔法使いの嫁」3巻について言及しています。

冬の光  <HDリマスター版> 【DVD】

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  好き嫌いで言えば好きだけど正直退屈と感じる。マッタからの手紙のシーンでマッタがこちらに向かって語りかける映像に切り替わるのは好き嫌いの分かれそうな演出だと思った。ベルイマンの映画は初めて観たけどこういうクローズアップはベルイマンに特徴的な演出だそうですね。

 戻ってきたヨーナスへ説く内容は個人的にはかなり好きです(生きる意味などなく創造主も庇護者もない)。ただ自殺志願者を思い止まらせるための台詞としては明らかに相応しくないのでヨーナスの自殺を止められなかったのは当然の帰結だろう。その危険を承知の上で欺瞞を否定したからこそああいうことを言ったんだろうけど。

 ヴィンセント・ギャロ演じるビリーがなかなかにクズで(原因がちゃんとあるのはわかるけどそれにしても)、苛立たしいとまではいかないにせよ「なんだこいつは」とずっと思いながら見ていた。クリスティーナ・リッチは天使。例のベッドシーンはよかった。

魔法使いの嫁 通常版 3 (BLADE COMICS)

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  シルキーちゃんが相変わらずかわいすぎ問題

 「貴方の事を知りたい。知りたくない。——知りたい。」という腰巻のコピーがすごくいい。大抵腰巻はすぐ捨てるか、そうでなくても外して取っておく(そしてそのままどこかへ消える)けどこれは外せなかった。

 ユリシィが使い魔になるのは予想通り。アリスと別れる時に何やってるのかがよく分からなくてすごく気になるんだけど、これまでの話をちゃんと読んでれば容易に予想できることなのかな。

 コピーにも示唆されているようにエリアスと智世がある種の共依存関係からぬけだす兆しを見せていて、それはすごく喜ばしいことなんだろうけど、もうちょっとのあいだ不健康な感じでいてくれてもよかったんだよ〜〜!!(おいしいから)とも思います。