美しい人

 ああああああああ今週神様に会うことになってしまった……。浮かれている反面何やってんだよ!絶対会いたくない!みたいな気もする。頭の沸いたことを言うと、こういうとき一番「私が綺麗ならよかった」って思う。もともと不細工なのに先日まで旅行に行ってて太り(怖くて体重は測っていない)不細工に磨きをかけてしまった。もうだめだあ。今焦って必要なもののリストを書いていますが最も必要なのは美容整形手術……でももう日がないから間に合わない……(混乱)

 おんなじ慰めの言葉を貰っても、その人に言われた時初めて「許された」と思った。ときどきその方のような大人になりたい(なれないけど)と思うことで自分を律していた。その人にとって私は一瞬通りすがっただけの他人に過ぎないけど、それだけでもこのような立派な人に出会えてよかったし、恐れながら人生の指針にできてよかったと感謝していた。これだけで十分不相応な幸せを味わったのになんでまたこんな行動に出てしまったんだあああ。もう一生会わないかもと思うと辛かったからだああ(自己解決)

 どういう感情なのかと訊かれると宗教感情と答えどういう存在なのかと訊かれると宗教と答えていたのでもし本当にその方が宗教ならばどうするか考えたけど、私はきっとありったけの財産でお賽銭箱を溢れさせ一日中イコノスタシスにべっとり張り付き日に五度(と言わず十回でも百回でも)その方のおわすところへ向かって祈り変わらぬ忠誠と信仰を唱え、でもそれでも足りないんだろう。そもそも私ごときの行動では何をやったところで足りない。殉教してやっと釣り合いが取れるか取れないかくらいだ。

 どういう感情なのかとこないだ尋ねてきた友達には正直に言ったけど、私は自分の感情が恋愛感情であったら困るので宗教とかなんとか言って誤魔化しているのかもしれないというのは自覚している。でも殉教したいのは本当で、その方のために死ぬか人生を台無しにするかくらいしか私がその方にできることはないと思い込んでいる。それに実際セックスしたいかと聞かれるとうーんって思うし。しかしブスとしてこれまでの人生を生きてきた私の中では「まともな男の人とそういう関係を持ったら相手の人が可哀想すぎる」という価値観が確立されているので好きな人とキスやセックスをするという選択肢は存在しなくて、だから誰かとセックスしたいと素直に思えないだけなのかもしれない。空を飛べないと知っているペンギンは自分が空を飛びたいかどうかなんて考えるのだろうか?

 しかしこうやって考えていくと、そもそも好きな人とは万が一付き合える状況にあっても付き合えないな……不幸にしたくない……とか惑星アブノーマルの『フラレ唄』のあのガッツは真性喪女のメンタリティとはまた少し異なるよね……私は私が私じゃなくなってもあの人を欲しいとか思えないし私の番は永遠に来ない前提だからわざわざ嘆くっていう発想がないし、大体「何もいらないからここにいさせて」じゃないよね「何も危害を与えないし迷惑はお掛けしません、もしも対価が必要であれば労働や金銭によってお返しいたします、半径1km内には決して近づきませんからその外からたまに見ていても構わないでしょうか」だよね、それに優しいあの人が倒れてるのを拾って差し上げて元気になったらバイバイサヨナラとか最高じゃん好きな人の役に立って迷惑を掛ける前にお別れできるしこの思い出を糧に一生生きられるレベルだろ……とか果てしなく思考が変な方向に行ってしまう。

 ネガティブなことをぐだぐだ書いたけど、会いたい人に会おうと行動を起こせるようになったことや、好きな人と好きな人が出会ってうまくいけばいいなと思って二人を会わせたりとか、5年以上前の私はきっとできなかったからできるようになってよかったと思う。この後ろ向き文章群の後だとまったく説得力ないけど。