花が枯れても靴を履こう

 前から何度か思っていたことだけど、私のiPhoneiPodには普通のらぶらぶした歌が入っていないのでしばしば妄想のBGMに困る。しかもその妄想が「私と誰々がらぶらぶする妄想」じゃなくて「誰々(二次元男子)と誰々(二次元女子)がらぶらぶする妄想」なので余計困る。

 そういうことを考えながら、何か買おうかな〜とiTunesを眺めていたら倉橋ヨエコの『東京ピアノ』を買ってしまった。確かに一番聴きたいアルバムなのに近所のTSUTAYAに唯一置いてなくていつか欲しいと思ってたけど!!今このタイミングじゃないだろ!!しかも間違えて既に持っている曲ももう一度買ってしまったし。 

赤い靴

赤い靴

  iTunes商品紹介だと一曲ごとしか貼れないのか。こういう、倉橋ヨエコにしては明るい曲を聴いて死にたくなるときの方が精神状態が危ない気がする。

 歌詞を知りたくて検索したらなぜか早稲田の学生さんのレポートが引っかかり、「祭りが始まったような雰囲気」と形容されていた(阿部嘉昭ファンサイト: 倉橋ヨエコ(池田 水帆))。最初はさっぱりわからなかったけど(「『土器の歌』の方がよっぽど祭りっぽいじゃん!」)、これを踏まえて何度か聞き直すとこの方が何をして「祭り」と言ったのか何となく分かった。そういう風に捉えたことが無かったので新鮮だった。

 

 たびしカワラん!!の感想は、私がどんなに言葉を尽くして語るより一読してもらう方が速いしずっと感動するからもう書かないことにした。

 とりあえず、タイトルが「主人公とヒロインの名前を組み合わせ、かつそれ自体でも意味のある単語になっている」という時点ですげーなと思っていたのに更にもう一捻りしてあったことに本気で驚いた(し、その伏線がちゃんと張ってあって、しっかり見ていたにも関わらず全く気付いていなかった自分にも驚いた)し、しかもそれが後付けだと知ってもうね……。あまり軽々しく言いたくないけど、天才だと思った。

 書かないことにしたとか言った割に結構書いてるじゃん。