故に

下品な話

 くだらない下ネタは大好きなのだが性描写が苦手だ。というか好み(と言うよりは許容範囲?)がうるさい。

 きれいすぎるベッドシーンが苦手だ。かといって生々しすぎるベッドシーンが苦手だ。

 文学チックな言い回しだと官能小説かよと思う。だが無機質な言い回しだと医学書かよと思う。

 じゃあベッドシーンがないとそんなプラトニックな恋愛世の中にあるものかと文句を言い、朝チュンをされると誤摩化すなと文句を言う。

 

 何ならいいんだよと自分でも思ったので過去読んだベッドシーンを思い出してみた。

 嶽本野ばらのベッドシーンはとりわけ苦手だったけどどうしてなのかよくわからなかった。『鱗姫』は男の願望が入り過ぎているように思われたのは覚えている。『シシリエンヌ』を立ち読みしたらちょうど開いたページがベッドシーンで、読んでみて「うわあ私これは駄目だなあ」と思ったんだけどそれはどうしてだったんだろう。覚えていない。

 江國香織の『落下する夕方』は平気だったなと思ったけどよく考えたらあれは直接的な描写がなかった。服を脱がし、次は終わった後だった。でもこの省略というかカットというかの仕方は違和感無くてよかった……けどそういう話じゃない。どんなベッドシーンなら平気なのかである、問題は。

 『狂四郎2030』はそこそこ平気。『眠れぬ夜を抱いて』はあんまり。『マリー・アントワネットの首飾り』は直接的な描写なかったんじゃないか?『ブラッドハーレーの馬車』は論外。……と考えていったところで何が分かるわけでもなかった。

 

 そもそも処女だから過敏になってるだけじゃねえの、という単純かつ一番妥当な結論に辿り着くのに時間がかかった。真っ先に考えるべき可能性だろこれ。

 

日記 

・この間寂れた電器屋の駐車場で見掛けて綺麗だなと思った花が辛夷であったことを知る

・ぼろぼろになった靴をやっと買い替える。私はヒールの無い靴をあまり履きたくなくて以前は持っていなかったんだけど、母が彼女にとってはサイズの合わないのをくれたから履いていた。母は足が小さい。ヒールの無い靴にあまりお金を掛けたくなかったのでなるべく安いのを選んだつもりだったが張り紙を読み間違えたので予定より500円ほど多く払う羽目になった。まあ500円だし、500円多めに出しても安いのに違いは無いから諦めた。

 靴だけ買うつもりだったのにスカートまで買ってしまう。こちらは本当に安かった

・ヘアクリップがぶっこわれたので買わなければと思っていたが3日連続で忘れる。無くても死ぬわけじゃないしいいか

・そういや今日は桜が綺麗だった。公園ではちゃらちゃらした大学生が花見をしていた。風が吹いて桜の花びらが舞い散る様子がよかった、あの世みたいで

・政治は道徳の教科書でもなければ科学でもないことは知っている 、という話を誰かにしたいけどする機会も無いしそもそも相手がいない