ほんとうに大丈夫なの

 そういえば今日ちょっと思い出したことがあった。

 体調が悪い、とかいったことを言われた場合に、こちらが「大丈夫?」と聞くのは割とよくあるやりとりだと思います。というかそうでなければ話が進まないんだけど。

 私は昔それを何の気無しにやってたんですけど(健康体なので専ら聞く方)、ある時、体調を崩した父相手にそれをやったら、こう言われました。

「君ら母子はいっつもそれ言うよね」

 細かい所は違うと思いますが、大体こんな感じです。これだけだったとは思うのですが、そこには多分に「言ってどうなるの?大丈夫じゃないに決まってんのに何でわざわざ聞く訳?」というニュアンスが含まれており、これ以降私は人に「大丈夫?」と聞くことに躊躇いを感じるようになりました。

 しかし、体調不良を申告された場合に何も言わないのは冷たいようだし、かと言って何か前向きな提案をしようと思っても、場合によっては「休んでれば」とか「帰ったら」とか言えるくらいで大したことは出来ない訳です。医者でもないし。

 となると結局、十中八九「大丈夫?」と聞くしかなくなります。聞きながら「大丈夫じゃないですよね…すみません…」と思うし、相手によっちゃそれを口に出して言うのですが、結果的に却ってうざいことになってるんですよね。以下のように。

普通の例

「お腹痛い…」

「大丈夫?」

「(大丈夫じゃないに決まってんだろ)うん、大丈夫」

「お腹痛い…」

「大丈夫?…いや大丈夫じゃないよね、ごめんね大丈夫じゃないの分かりきってるのにこんなこと聞いて、何もできないのにこんなこと言ってごめん、何かできることあったら言って」

「(何だこいつ)や、大丈夫だよ、こっちこそお腹痛いとか言ってごめん」

 

うざさ百倍ですよ!!!我ながら何だこいつ!!!

でも「大丈夫?」って聞くのが社交辞令のような気もするし、そもそもそこまで考えなくても反射的に言っちゃうしどうしろと言うんですかお父さん…