私にとって唯一絶対的な価値観は美なので、美しいものにもなれず、美しいものを生み出すこともできず、美しいものを理解することもできないと気付いた今、困っております。

この面で、あるいはこの体で美を語るなんて笑わせると思いますが、かのマツコ・デラックスも「『美とは』なんてこと考えてるのはブスだけ」というようなことを仰っていました。

だって私のどこにも美的要素がないんだから、よその美しいものを求めたくなったってしょうがないじゃないか。

 

以前見た「愛のむきだし」を再び見ました。最初ほど感動しなくて自分で驚きました。筋が分かってるから当たり前かも知れないけれど。私は感受性が貧しいので(それを再確認するようなことが最近ありました)、何を見聞きしてもあまり泣きませんし、泣いたとしてもちょっと目が潤むとか涙が一筋落ちるとかその程度です。ですがこれは例外で、私が嗚咽するほど泣いた唯一の映画です。多分そのせいで実際以上に「感動した・泣いた」というイメージが私の中で膨れあがっていたのでしょう。

いろいろ書きましたけれど間違いなく傑作です、が、ものすごく人に薦めづらい…